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自宅で焼成した作品たちです。
[造形]
備前と丹波の真ん中あたりに住んでますので、造形には備前もしくは丹波の技法を好んで使います。
好んで用いる技法は3つ

・螺法
ろくろを用いて成型するときに一度筒型の形状を作りますが、この時櫛やへら等を用いて表面に装飾します。
ほとんどの場合縦に筋を入れます。
その後ろくろの回転を利用して筒状の粘土をカップの形に成型しながら捩りを加えて行きます。
縦筋だったものが徐々に螺旋へと変わっていきます。渦巻になるくらいまで捩じります。
壁面が厚いと十分な捩りが得られないし、薄いと破れます。
微妙な加減が必要で、2つと同じものが出来ません。
少し重量が重くなるのが難点です。

・鎬
側面を搔きベラでU字状の溝を彫っていきます。
均等に彫っていくのが難しいですが、施釉した時の山と谷で厚さが変わり、色の変化が楽しめます。
削った分だけ軽く仕上がります。

・面取り
円柱状の粘土からカンナや弓を使って粘土をそぎ落として多角形に加工します。
こちらも比較的に軽く仕上がります。

[釉薬]
釉薬にはルーシーリーさんの器が好きで彼女のブロンズ釉をアレンジした金彩釉を研究しています。
作品説明で単にブロンズ釉と表記していますが、現在3種類のブロンズ釉を使い分けています。
他にも艶消しの落ち着いた風合いの釉薬を独自に調合しています。

市販の釉薬の場合原料が不明の場合がありますが、自分で調合しており、鉛や劇毒物は一切使用していません。